おっと経営難!

 朝、目が覚めた時に出社するというノーストレスを実践し、鶏と遊んだり、ミツバチが巣箱に入るのを楽しみにしたり、普段はのどかな日常なのだが、そうでないときもある。

 南方新社は3月決算、この年明けはちょっと慌てた。11月に月間売り上げの最低を記録していた。でも、何とかなるだろう、と見過ごしていた。ところが1月、さらに最低記録を更新。年1回と決めている11月に借りたばかりの運転資金も、あっという間に底を突いてしまった。
 定期を崩してなんとかしのいだが、結局2014年度は、前年売り上げより30%、2000万円のダウンとなった。3年前の知事選のときも2000万ダウンしたから、短期間にこんなちっぽけな会社の売り上げ減続きは、死活問題である。

 売り上げがダウンしたら身を小さくする、これは経営の鉄則。あちこちの市民団体からのカンパ要請にホイホイと応じてきたが、やめることにした。最大の経費が人件費だから、これを削らねばならぬ。普通ならストライキが起こるところだろうけど、売り上げ30%ダウンの現実に、スタッフの誰も文句も言わず、給料カットを受け入れてくれた。私も40%カット。お昼はお弁当だ。財布の中にお金があると、ついつい無駄遣いしてしまうから、1万円以上入れないようにする。うん、慎ましいねえ。
 こうして、今年度も同じ低水準の売り上げでも乗り切れる体制を作った。売り上げ回復を目指すにしても、業界環境をみると楽観はできない。
 残る課題は、膨らんだ銀行借り入れ。年間の収入より借金の方が大きい県財政よりはるかにましなのだが、金利の支払いがバカにならない。

 10年前に中古で購入し、やっと借金を完済した社屋を売ることも考えた。建坪60坪、材料費に5000万が投入され、最後の宮大工が手掛けた豪邸だ。これを3000万で売る。出て行けと言われたら困るので、大家にはそのまま貸してもらう。ただ、家賃は実質金利5%に当たる年間150万円を支払う。妥当な条件だと思うのだが、気前のいい金持ちを探すのには時間がかかりそう。

 結局、増資という方法を取ることにした。50万単位で出資してくれる人を募り、1000万円を調達する。配当は10%を目指すけれど、もちろんできない可能性もある。南方新社が潰れてしまったらパー。この世知辛い時代に、奇特な人はまだいた。

 はた迷惑な川内原発再稼働が目前だけど、反対運動のいろんな事務仕事は、みんなに分担してもらおう。ごめん、ちょっとは仕事させてね。


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鹿児島市の郊外にある民家を会社にした「自然を愛する」出版社。自然や環境、鹿児島、奄美の本を作っています。

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